「パレット奮闘禄・まとめ編」
「パレット奮闘禄」を立ち上げたのは、何を隠そう自分のためです。
「途中でさぼり癖が出たり嫌になっても、ＨＰで報告していたら
簡単に辞めるわけにはいかないだろう」と言う、もくろみ（？）の元に
出来たページでした。
でも結果はそんな心配は全くなく、毎回楽しくてワクワクしながら通っていました。
お陰様でイラストコースは無遅刻無欠席、無事に全課程を修了できました。
その上、このコーナーはＨＰ上で皆様からの反響が一番大きかった・・・と言う
思わぬおまけも付いて嬉しい限りです。
長い間おつき合いいただき、ありがとうございました。
今まで周囲に誰も絵を描く人がなく、独学でここまで来た私には
一気に６０人もの「絵を描ける人がいる空間」が、怖いような
不思議なような感じで、通い初めはずっとドキドキしていました。
「同業者と言う事はライバルになるのかな？友達とか出来るかな？」と
心配していたのですが、これも全くの杞憂。同じイラストレーターを目指していても
みんな全然絵のタッチや世界観が違うので、参考にはなるけど
ライバルにはなりませんでした。
絵のタッチや描きたい世界は、その人の個性そのものだから
「１００人いれば１００通りの絵を描く」と言ったところでしょうか。逆に目指す所が
一緒で共通の特技があるとなれば、友達になるのも自然な事。
結果、思いっきり意気投合した仲良し８期生でした、私達（笑）
活動範囲も年齢も様々な友人達から得た事は、ある意味パレットの授業で
学んだ事以上に大きかったかもしれません。みんなで励まし合ったり
笑ったりして、特に後半は楽しくてあっという間に過ぎてしまった気がします。
「イラストレーターの友達が出来たら、ずっと一人で活動している
私にとって、きっと良い勉強になるだろう・・・」とは思っていたのですが、まさか
こんなに楽しくて心強い事になるとは思わず、一緒に勉強してくれたみんなには
本当に感謝感謝です。パレットって毎回こんなに面白い人達ばかりが
集まるのかな？それとも８期生が特に愉快だったのか・・・（笑）
何はともあれ、この時期に通えたのはラッキーでした(^.^)v
また毎回作品を見て下さった講師の方は、どの人もとても親切丁寧で
感謝してもしたりないほど、沢山のことを教えていただきました。
人前で作品を見せる内に、度胸がついたり効率的な見せ方が
わかってきたり、また自分の作品のどんなタッチが
面白いのか・・・を理解できました。
それも講師の方々の画材を真似したり、課題を通して徹底的に描くことで
「よし、私にはこの画材とタッチが一番あってる」と解決でき
自信につながりました。その他にも効率的な営業ファイルの作り方を
教わったり・・・と、メリットは多かったです。
８割方聴講していたデザインコースも、普段なかなか会えないような方から
色々なお話を聞き、貴重な経験を積むことが出来ました。
このコースは話の上手い方から苦手な方、努力の人から天才肌の人まで
本当に幅広い人が講師だったので（ある程度趣旨が一貫していた）
イラストコースとはまた違った（人生）勉強が出来ました。
このコースに通っている現役デザイナーさん達と
知り合いになれたのも、嬉しかった事のひとつです。
「何のかんの言っても、聴講続けて良かったな」と思ってます。
この１０ヶ月は、課題が沢山出た事も事実ですが
いつも作品を見て頂けて、評価して貰える事が
本当に嬉しくて、気がついたら次々に描いては発表していました。
今までこんなに集中して大量に描いたり、タッチを色々変えたりと
試行錯誤できる余裕がなかったので、こういう形でじっくりと
自分の絵（内面）を見つめ直したり、描ける時間を持てた事は
本当に幸せだったな・・・と思います。
思う存分描き、自信になりました。満足です(^.^)
また沢山の人の作品と比べる事によって、初めて自分の絵は
エージェント（または依頼主）が使いやすいような絵でも、
コンペに入選するような強い絵でもないし、そう言う作品と具体的に
何処が違うのか・・・等も理解できました。悔しい事も多かったけど
終わってみると良い体験でした。
とは言っても「それじゃ今後は作品を受け入れやすいように
描き直しましょう」という気持ちは毛頭なくて、学んだ事を頭に入れつつも
やっぱり私は私の絵を描けばいいと思ってます。
１０ヶ月間、本当に多くの方からほとんど一生分ぐらいの助言を
頂いたけれど、結局は「見た人が楽しいと思える絵を描こう」という
実にシンプルな考えに至りました。
ほとんどの講師の方が、繰り返しみんなに言っていたように
「絶対へこまないで、頑張って貫き通しなさい」という言葉を忘れないで
描いて行かなくちゃなぁと思います。（と、言うかみんながみんな
そんな助言をする辺り、やっぱりイラスト道って厳しいんだな〜今更だけど）
パレットに通って得た事を糧に、これから再スタートを
切るつもりで頑張ってみようと思います。